The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

Jun 22 - Jun 23, 2018Kyurian
The Congress of the Japanese Society of Gerodontology
The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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Jun 22 - Jun 23, 2018Kyurian

[課題1-1]歯科衛生士が実施できる新たな残根歯処理方法の開発

○西澤 有生1、守谷 恵未1、大野 友久2、松山 美和3、角 保徳2(1. 国立長寿医療研究センター 歯科口腔外科部歯科口腔外科、2. 国立長寿医療研究センター 歯科口腔先進医療開発センター、3. 徳島大学大学院医歯薬学研究部 口腔科学部門口腔保健学系 口腔機能管理学分野)
【目的】
 要介護高齢者の口腔内には残根歯が多数存在することがあり,残根歯表面は粗造であるためプラークが停滞しやすく,歯ブラシが当てにくいのみならずセルフケアの衰えによって,プラークを除去しにくい。残根歯に細菌が繁殖することは,口腔環境の悪化に繋がるだけでなく,高齢者の主要死因のひとつである誤嚥性肺炎の起炎菌のリザーバーとなることから,残根歯への適切な処理が施される必要性がある。現在,残根歯の処理に対する統一されたガイドラインは世界的になく,要介護高齢者の残根歯の処理においては簡便で安全な処理方法が求められている。今回,フッ化ジアンミン銀を用いた歯科衛生士が実施できる新たな残根処理方法を開発し,社会に提案することを目指して,本研究を実施した。
【方法】
 対象は,国立長寿医療研究センターの歯科口腔外科外来に通院可能な2歯以上残根歯を有する65歳以上の男女の15人である。一口腔内において残根歯が処理群・対象群が同数になるように,ランダムに残根歯の選定を行った。残根処理群は残根歯表面を清掃・前処理を実施した後にフッ化ジアンミン銀を塗布することで残根処理を行い,対象群は通常の歯ブラシを用いた口腔ケアのみを行った。両群とも2週間ごとにプラークの付着状況の評価と歯ブラシを用いた残根歯の清掃を実施した。
【結果】
 塗布前では,両群間のプラークの付着率に差が認められなかった。2,4,6週後では,残根処理群が対象群より有意にプラークの付着率が低下した。
【考察】
 フッ化ジアンミン銀を用いた残根処理方法は,プラーク付着の抑制に有効であることが示唆され,簡便で安全な処理方法と考えられる。
(COI開示:株式会社ビーブランド・メディコーデンタル)