The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

Jun 22 - Jun 23, 2018Kyurian
The Congress of the Japanese Society of Gerodontology
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Jun 22 - Jun 23, 2018Kyurian

[課題1-5]要介護高齢者の普通食摂取が困難となる要因の検討

○黒木 亜津沙1、森 隆浩1、横井 美有希1、朝原 恵里加1、梅原 華子1、丸山 真理子1、吉川 峰加1、吉田 光由1、津賀 一弘1(1. 広島大学大学院医歯薬保健学研究科先端歯科補綴学研究室)
【目的】
 普通食の摂取は,栄養状態の維持管理において重要である。本研究では,要介護高齢者の普通食摂取が困難となる要因について,介護老人福祉施設での栄養アセスメントおよびミールラウンドと簡易口腔検査から検討することとした。
【方法】
 広島県内の某介護老人福祉施設に入居中で,全食事を経口摂取しており,半年以上ミールラウンドで関わった要介護高齢者28名(男4名,女24名,平均年齢87±8歳)を対象者とした。調査項目は,食事形態,MMSE,BI,BMI,血清アルブミン値,エネルギーおよびタンパク質摂取量,義歯を含めた両側臼歯部の咬合維持,舌圧検査ならびに舐摂(しせつ)機能検査(CST)とした。初回時に普通食を摂取していた者と普通食以外を摂取していた者でこれらの項目の比較を行い,普通食を摂取していた者を1年間追跡調査した。
【結果と考察】
 初回時,普通食を摂取していた者は普通食以外を摂取していた者と比較して有意にBIが高く最大舌圧も大きかったことから,身体機能が高い者の方が普通食を摂取しているものと考えられた。普通食を摂取していた14名中8名は1年後も普通食を摂取できていた。死亡者3名は生存者に比べて有意に初回時のBMI,血清アルブミン値,タンパク質摂取量が低く,栄養状態の不良な者であった。普通食から食事変更された3名は,普通食を摂取できていた者と比べてBMIや血清アルブミン値が有意に低下しており,栄養状態の悪化が食事形態の変更につながっていた。さらに,普通食の摂取ができなくなった者のCST値は有意に低下しており,口腔機能の低下が食事時間の延長をもたらし,栄養摂取の悪化へとつながっていくのではないかと推察している。