The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

Jun 22 - Jun 23, 2018Kyurian
The Congress of the Japanese Society of Gerodontology
The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

The 29th Congress of the Japanese Society of Gerodontology

Jun 22 - Jun 23, 2018Kyurian

[SL1-1]人生の最終章を輝かせる緩和ケア
―全人的ケア,死から生といのちを考える―

○髙宮 有介1(1. 昭和大学医学部医学教育学講座 )
【略歴】
1985年 昭和大学医学部卒業,同外科学教室入局
1988年より英国ホスピスにて研修,がん性疼痛対策で,医学博士を取得
1992年 昭和大学病院緩和ケアチームに専従
2001年 昭和大学横浜市北部病院緩和ケア病棟に専従
2007年 医学教育推進室に専従。緩和ケアで学んだ心のケア,コミュニケーションを昭和大学および全国の医療系学生や医療者に伝えてきた
2018年より医学教育学講座教授
「大学病院の緩和ケアを考える会」代表世話人,日本緩和医療学会理事,日本ホスピス緩和ケア協会理事,日本死の臨床研究会常任世話人
第20回日本緩和医療学会学術大会大会長(2015年)
長岡赤十字病院やあそかビハーラ病院の緩和ケアの相談役を務める
著書:『がんの痛みを癒す』(小学館),『臨床緩和ケア』(青海社)など
医師として緩和ケアに携わって30数年になる。多くの患者さんとの出会いと共に,いくつもの別れがあった。この仕事を続けてきた原動力は,亡くなった患者さんが遺した言葉や行動である。それらは大きな贈り物となっている。
 23歳の女性は,乳がん末期の状態で念願の結婚式の準備をした。骨転移の体動時痛はオピオイドで緩和できなかった。しかし,式が近づくにつれ,痛みはなくなっていった。患者さんの夢や希望を支えることで痛みが和らぐことを知るきっかけだった。
 末期がん患者というと弱々しいイメージがあるが,皆,潜在的な凄いエネルギーを持っている。その力を引き出すというとおこがましいが,その人自身のいのちの輝きを支えることができるのは,緩和ケアに携わる者の遣り甲斐でもある。
 講演では,患者さんが遺した闘病記や日記,手紙を通して,死から生やいのちを考える機会とする。自分の生と死をみつめ,参加した皆さんが癒される時間にしたい。