[1-1-SY1-1]What hip surgeons should know for rehabilitation medicine
○Keiichiro Ueshima1, Toshikazu Kubo2(1.Dept of Orthop. Surg., Kyoto Interdiscliplinary Institute Hospital Of Community Medicine)
リハビリテーション医学とは、さまざまな病態、疾患、外傷などにより生じた機能障害を回復し、残存した障害を克服しながら人々の活動を育む医学分野である。近年では股関節手術後からの早期の機能回復や社会生活への復帰への期待は高く、リハビリテーション医学・医療の重要性が注目されている。股関節外科医には手術技術の向上が求められるのは言うまでもないが、股関節疾患に対する適切なリハビリテーション治療を実践できる知識、技術を身に着けておくべきである。股関節疾患の治療対象となる症例には股関節以外の運動器機能障害を有する例や既往に他の内部障害を有する例もある。このため的確なリハビリテーション医療を行うには、基礎的な解剖・生理学、バイオメカニクスに加えて義肢・装具学や医用工学の知識が必要であり、正確な病態把握のためには診察技術の知識、血液生化学的検査や遺伝子検査などに加え、画像診断への理解と活用など学ぶべきことは多岐にわたる。リハビリテーション医療では理学療法士、作業療法士、看護師、義肢装具士、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士/ソーシャルワーカーなど専門職からなる医療チームの要としての役割も医師には求められる。股関節外科医には各専門職の役割も熟知し、カンファレンスなどを通じて医療チーム内の意思疎通を図り、効率のよい安全で安心できるリハビリテーション医療を提供する必要性も求められている。