[1-1-SY1-3]Rehabilitation medicine for patients with FAI
○Mitsunori Kaya(Adachi Clinic)
股関節疾患の診療の要点は理学所見、画像所見から患者が訴える股関節痛の原因を考えこれに対処すること、そして将来生じるであろうイベントを推測しリハビリテーションや手術加療を行うことにある。若年アスリートが診療の対象となることが多い大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)では、身体機能の破綻がその病態の発生と症状の発症に関与するため、第一選択はリハビリテーションでこれに反応しない場合に手術治療が選択されることが多い。リハビリテーション診療の要点は、圧痛点や疼痛誘発テストで疼痛の原因組織や局在部位を確定し、その病変が生じうる身体機能破綻に対処することである。疼痛原因の探索には従来の単純X線やCT,MRIに加え、動的評価が行える超音波エコーもその有用な診断装置となる。股関節周囲筋の動きや質的変化はわれわれ整形外科医でもまだまだ理解を超える部分が多く。エコー病態学、診断学の確立が今後必要と考えられる。身体機能の評価においてはわれわれ整形外科医はリハビリテーション医や理学療法士に遅れをとっているといわざるを得ない。そういう意味では三位一体の集学的アプローチが必要と考えている。