第47回日本股関節学会学術集会

第47回日本股関節学会学術集会

Oct 23 - Nov 30, 2020
第47回日本股関節学会学術集会

第47回日本股関節学会学術集会

Oct 23 - Nov 30, 2020

[1-1-SY4-2]Diagnosis and staging of Legg- Calve-Perthes disese

Junichi Ito(National Rehabilitation Center for Children with Disabilities)
【目的】国内の少子化に加え発生率が小児10万人に対して約1人程度のペルテス病は、実際に診療する機会が減少している。今回、ペルテス病の診断および病期について解説し、聴講される股関節外科医の日常診療に役立つことを目的とする。【方法】代表症例から、主訴、臨床所見、画像所見を提示し、診断のピットフォールと留意点を解説する。またこれらの治療経過について説明し文献的考察を加える。【結果】症例1)2歳男児。急性に誘因なく跛行出現。整形外科受診したがX線上異常所見なしと診断。2週間後のX線で左骨頭核に透亮像出現し、MRIにより左ぺルテス病診断とした。保存的治療にて経過良好である。症例2)9歳男児。股関節痛を自覚してから8週目に受診となる。MRIにて左ペルテス病診断。牽引療法を行なった後に大腿骨内反回転骨切り術を行い経過良好である。症例3)6歳男児。1年前から左股関節痛があり整形外科受診。X線上右股関節の骨頭扁平診断。MRIにて両ペルテス病診断。両側大腿骨近位内反骨切り術を行なったが、先行罹患の右股関節は臼蓋形成不全、骨頭変形、大転子高位が残存した為、経過観察中に大腿骨近位外反骨切り術、Pemberton骨盤骨切り術を行い経過良好である。【考察】教科書的な好発年齢や経過と合致しない症例も散見される。疾患発生頻度の少ない小児整形外科疾患の特徴としては、頻度主義統計の結果が役に立ちにくいことが多い。そのため実際の診察では、個々の臨床所見を重視し画像読影に留意することが大切である。また病初期からの適切な治療により、成績不良とされる年長例であっても良好な成績を得ることができる。【結論】画像評価は、円形骨頭の3次元評価を行いMRIにて質的にも確認すること、さらには時間軸を加えて4次元の中で診断していくことが大切である。また診断学の基本になるが、画像所見だけではなく臨床所見や経過も重要である。