[1-1-SY4-4]Surgical treatment for Perthes disease
○Hiroshi Kaneko, Hiroshi Kitoh(Dept. of Orthop. Surg., Aichi Children's Health and Medical Center)
ペルテス病の治療は発症年齢、病期、重症度、股関節形態を考慮して進めていく。発症年齢が高いほど修復能力は低下する。壊死した骨頭を寛骨臼で包み込み球形に修復することを期待するcontainment療法は、壊死期~分節期前期で壊死範囲が広く骨頭の側方化がみられる症例がよい適応である。発症年齢別の手術適応について報告する。【5歳以下】保存療法を優先する。Containment療法の適応であれば装具治療を行うが、骨頭の側方化が続く症例やlateral pillar分類group B/C~Cの重症例では変形が遺残しやすい。骨頭が肥大して修復し相対的な寛骨臼形成不全を呈する場合は、骨盤骨切り術にて被覆を改善させると良い。【6~7歳】装具または手術によるcontainment療法を行う。装具の管理が困難な症例や装具治療中にlateral pillar分類group B/C~Cが明らかになった重症例は手術を考慮し、骨盤骨切り術と大腿骨骨切り術のいずれかを適用する。我々は大腿骨内反骨切り術後に遺残しやすい内反股・大転子高位・骨頭被覆不良を避けるため、ソルター骨盤骨切り術を第一選択としている。この年齢群において免荷装具治療例と比較した結果、ソルター骨盤骨切り術後は骨頭の側方化が軽減され、寛骨臼の形態と被覆が良いことが示唆された。一方、骨頭が高度に圧潰し、骨頭荷重部と寛骨臼外縁が衝突して外転が制限される(hinge abduction)症例は、より確実にcontainmentを獲得するため骨盤+大腿骨骨切り術またはトリプル骨盤骨切り術を行う。【8歳以上】手術療法を優先する。10歳以上では骨盤+大腿骨骨切り術またはトリプル骨盤骨切り術を考慮する。8~12歳のlateral pillar分類group B/C~Cの重症例における大腿骨内反回転骨切り術+免荷の有用性が報告されている。近年、骨頭の修復を促すことが期待されるmultiple epiphyseal drilling等の研究が行われている。