[1-1-SY5-2]Femoral neck fracture -Key points of reduction technique-
○Hiroaki Nonomiya(Dept. of Orthop. Surg., Shizuoka Red Cross Hosp.)
【適応】手術待機期間は、受傷48時間以内を原則とする。非転位型大腿骨頚部骨折は年齢制限なし全例に実施、転位型は75歳以下を原則として全身状態・ADLを加味して決定する。最近は、術前CT画像により、後壁損傷のタイプ分けを行い適応決定を行なっている。このことに関しては、講演にて詳細説明いたします。【整復方法】大腿骨頚部骨折整復術の基本は牽引手術台に患者さんを寝かせる時から始まる。自然の形で真っ直ぐ仰臥位に寝た状態で牽引手術台に固定する。健側下肢を外転位に保持し、Cアームの設置スペースを確保する。骨盤は体軸に対して内外転・内外旋中間位とする(健側牽引または坐骨部にタオル等を入れて調整する)。患側下肢は牽引台の固定を全て解除した状態で、ゆっくり足方に正面透視像を確認しながら牽引する。正面の整復が得られたら回旋以外の固定を行い、側面透視を行う。患肢を内旋し側面像の整復を行う。非転位型で後屈が残像している場合には、最大内旋位で前方より大腿骨頸部を圧迫し後屈整復を行う。転位型では、前方からの圧迫や後方から持ち上げることで側面整復を完成させる。正面像で再度整復を確認する。テレスコープは大腿骨頚部内側皮質の整復状態に左右されるので、非転位不全骨折の安定型は解剖型または軽度外反位に、非転位型(内側皮質完全骨折)の不安定型や転位型は軽度外反位または大転子部外側を内側に押し込むことで頚部内側皮質をone cortex medial positionに整復する。【整復の許容範囲】正面像で外反位(外反5度以内は許容)・解剖位・one cortex medial positionを側面像で整復位(前・後捻5度以内は許容)を目標とする。【術後頚部短縮】術後頚部短縮は頚部内側皮質整復様式、インプラント深度等に影響を受ける可能性が示唆される。術後成績の多くは、整復状態に影響受けることが多い。講演では整復位・整復方法について詳細説明を行います。