[1-4-EL1-2]Transposition Osteotomy of the Acetabulum -Knacks & Pitfalls-
○Masaaki Mawatari(Dept. of Orthop. Surg., Saga Univ.)
1956年に九州大学の西尾篤人教授により報告された寛骨臼移動術は、発育性股関節形成不全症にみられる寛骨臼形成不全に対する骨盤骨切り術の元祖といえる術式である。その基本は大転子を切骨することで、股関節を外側から広く展開し、彎曲ノミを用いて球状に切骨、切り出した寛骨臼を外側に移動し、亜脱臼した骨頭を被覆するものである。これまで多くの術後成績が報告されているが、初期股関節症で手術により骨頭被覆が十分に達成されれば、長期にわたり良好な成績が得られている。原法では骨移植は行わないが、当科では、形成不全が高度な亜脱臼症例に対して同種骨移植を併用した術式を行っており、良好な術後成績が得られている。この講演では当科で現在行っている本術式の適応、手術の実際、術後疼痛管理、リハビリテーションまで概説し、早期社会復帰を目指してきた取り組みを紹介する。