[1-4-EL2-1]The basics of diagnostic imaging for hip diseases
○Etsuo Chosa(Div. of Orthop. Surg., Univ. of Miyazaki)
【はじめに】MRIをはじめとする画像機器の進歩は目覚しく、診断技術も向上している。そのため医療面接や身体所見を十分とらずにMRIを実施し、その結果のみで診断し主病因の診断を誤ることがある。確定診断、手術適応などの治療方針の決定や治療後の評価のために、画像診断は必要不可欠であるが、あくまでも画像診断は、補助診断であることを念頭において診療する必要がある。レジデントが股関節疾患の診療に際し必要な基本的な画像診断の特徴・注意点について概説する。【画像診断のポイント】大切なことは、診断のためにどの画像検査法(モダリティ・撮影法)を選択するか。正常解剖から異常所見をいかに読影できるかである。【X線検査】単純X線撮影法(正面像、側面像、斜位像、軸位像など)や特殊な撮影法(false profile像、動態撮影像)などについては、撮影時の体位・肢位が正確であることが、特に病態の把握に際し重要である。骨切り術や人工関節の適応決定や術前のplanningは、医師立会いの上、撮影を行う。一般の臨床では骨盤正面像が必須でありその際の問診などから他の撮影法を追加する。大腿骨頭の病変を疑った場合は骨頭側面像・Lauenstein像を、骨頭・頚部病変の場合は頚部軸位像を、前後寛骨臼被覆状態はFP像を、そして骨盤病変では骨盤斜位像やinlet像などを撮影する。【特殊画像検査】不顕性病変や脆弱性骨折の診断には、MRI、CTやシンチグラフィーが、軟部組織や軟骨の評価には超音波が有用である。【代表的股関節疾患】股関節部の疼痛を訴えて来院してきた場合、考慮する股関節疾患として股関節炎、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)、寛骨臼形成不全、Perthes病、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、外傷、関節リウマチ、腫瘍などがある。その他、医療面接により不顕性骨折、脆弱性骨折、大腿骨頭萎縮症、急速破壊型股関節症やFAI、関節唇骨化症、Hip-spine症候群などがある。症例を提示・共有することで一緒に勉強したい。