[1-4-EL3-1]The key points of implant selection in total hip arthroplasty
○Kenji Kawate(Dept. of Orthop. Surge., Nara Prefecture General Rehabilitation Center)
人工股関節の機種選択は従来X線写真による2次元テンプレートで行われていたが、現在はX線写真に加えてCTスライスによる3Dイメージ、テンプレーティングが必須となっている。被爆の懸念はあるもののCTスライスからは骨形態や骨委縮情報がかなり正確に得られるため、術前テンプレーティングによってセメントステム、アナトミカルステム、ストレートステム、テーパーステム、シャンパンフルート型にはベリーショートステムなどを選択できる。脱臼防止には大腿骨の頸部前捻角情報が重要で、Combined anteversion theoryに則り臼蓋の設置角度を調節することによってImplant impingementを避けることができ、またElevated linerを使用することによって調節することや、骨盤後傾症例では前捻を減らすなどの対応も可能である。過度前捻症例や過小症例ではS-ROM、Modulus、ワグナータイプ、モジュラーネックが非常に有用である。また近年はDual Mobility Systemが多用されている。摺動面の選択では金属骨頭あるいはセラミック骨頭対ビタミンE含有クロスリンクポリエチレンHXLPEあるいはCeramic on Ceramicが主流である。Ceramic on Ceramic ではSqueakingが問題となり、Implant impingementやThird bodyを避け適度な筋緊張を保つためにインプラントの正確な設置が必要である。セメントレスカップの選択では近年開発された3D printed porous構造カップが寛骨臼形成不全症例の多い本邦で有用である。ただしcupを入れなおす必要がある場合には抜去するのがひと苦労である。また臼底部にギャップができないよう注意する必要がある。人工股関節の機種選択では所属施設の指導医が使用されている機種から始まりその後も受け継がれていく傾向がある。セメントを使用されている先生方からはセメントテクニックを伝承する指導医がいなくなるという危機が叫ばれて久しい。今後研修必修手技としてしっかり指導する必要がある。