第47回日本股関節学会学術集会

第47回日本股関節学会学術集会

Oct 23 - Nov 30, 2020
第47回日本股関節学会学術集会

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Oct 23 - Nov 30, 2020

[2-1-SY7-2]Clinical Results of Pelvic Tumor in Our Department

Masato Tomita, Kentaro Nomura, Makoto Osaki(Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Biomedicine Sciences, Nagasaki Univ.)
【目的】骨盤および骨盤周囲に発生する腫瘍は, 四肢に発生した腫瘍と比べて診断及び治療に難渋することが多く, 一般に治療成績が不良と考えられる. 今回当科における骨盤腫瘍の治療成績を調査し報告する.【方法】2003年4月から2020年3月までの17年間に骨盤腫瘍を疑われて当科外来を紹介受診した症例は199例(骨腫瘍127例, 軟部腫瘍 47例, 腫瘍以外 25例 (骨脆弱性骨折 10例, その他 15例) )であった. その内訳は, 骨腫瘍は, 悪性78例 (原発性 28例, 転移性 50例), 中間型 8例, 良性 41例であり, 軟部腫瘍は, 悪性16例 (原発性 11例, 転移性 5例), 中間型 2例, 良性 29例であった.今回, 悪性腫瘍症例のうち, カルテ上経過が1ヵ月以上追跡可能であった77例 (骨腫瘍 64例, 軟部腫瘍 13例)を対象として, 診断, 治療内容, 最終経過観察時の腫瘍学的転機を調査した.【結果】経過観察期間は1ヵ月-108ヵ月間(平均21.6ヶ月)であった. 最終経過観察時の腫瘍学的転機は, 原発性悪性骨腫瘍では, continuous disease free (CDF) 1例, no evidence of disease (NED) 1例, alive with disease (AWD) 11例, dead of disease (DOD) 5例, dead of other disease (DOOD) 1例であった. 転移性悪性骨腫瘍では, CDF1例, AWD 26例, DOD 15例であった. 原発性悪性軟部腫瘍の最終経過観察時の腫瘍学的転機は, CDF 2例, AWD 6例, DOD 1例, 転移性悪性軟部腫瘍では, 全例(4例)DODであった.【考察及び結論】当科における骨盤骨及び周囲軟部組織に発生した悪性腫瘍の治療成績は不良であった. 治療成績が不良となった原因は, 高齢や切除縁の確保が難しい症例では手術を行っていない事などが考えられた. 予後不良因子について更に詳細に検討を行い報告する.