[SY1-3]エンドオブライフケアにおける看護師のモラルディストレス
○宇都宮 明美1(1. 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻)
看護師が患者のエンドオブライフのさまざまな場面で、倫理的にはなにが正しいのだろうかと考える状況(倫理的不確実さ(moral uncertainty))や何かを決定していくときに価値の対立を生じてしまう状況(倫理的ジレンマ(moral dilemma))が存在します。その状況に立ち会う医療職者は、「もっと何かができたのでは」、「十分なケアができなかった」というような不快な感情やケアに対する不全感、自らの無力感を感じると言われます。このような体験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。このような思いを倫理的苦悩(moral distress)といいます(Jameton, 1984)。
クリティカルケア領域の看護師は、急激な発症から死の転帰や患者の意識が悪く自分の意思を伝えることができない、多職種でチーム医療を提供する場面が多く学問分野により価値の違い、高度な医療機器を駆使しながらのケア提供や家族の悲嘆ケアに対する能力不足の自覚、などを理由にモラルディストレスを感じやすいと指摘されている。モラルディストレスが高いだけでなく、モラルディストレスに対処できないと、バーンアウトし離職へとつながると指摘されている。
ここでは、看護師の内面に存在するモラルディストレスの存在(課題)を共有し、看護師自ら、または組織として対応(挑戦)していく方略についてディスカッションしていきたい。
クリティカルケア領域の看護師は、急激な発症から死の転帰や患者の意識が悪く自分の意思を伝えることができない、多職種でチーム医療を提供する場面が多く学問分野により価値の違い、高度な医療機器を駆使しながらのケア提供や家族の悲嘆ケアに対する能力不足の自覚、などを理由にモラルディストレスを感じやすいと指摘されている。モラルディストレスが高いだけでなく、モラルディストレスに対処できないと、バーンアウトし離職へとつながると指摘されている。
ここでは、看護師の内面に存在するモラルディストレスの存在(課題)を共有し、看護師自ら、または組織として対応(挑戦)していく方略についてディスカッションしていきたい。
