[PD2-01]withコロナ時代に求められる看護教育方法について
○藤崎 隆志1(1. 一般財団法人平成紫川会 小倉記念病院)
COVID-19の感染拡大に伴い、対面による集合研修や新人看護職員へのオリエンテーションなどは時間の短縮や方法の変更を余儀なくされている。特に新人教育では集合教育をせずに現場で必要な技術を学ぶことになり、例年通りに出来ていた技術習得が遅れることで技術不足への不安を抱く新人もいる。また、集合研修は新人同士の情報交換・共有できる場の一つでもあり、その機会が少なくなり、不安や孤独感を感じてストレスが解消されない新人も多い。その他、看護師養成機関では、臨地実習時間が減少した影響で、入職後の新人看護師は「看護技術」「看護記録などケア以外の業務」「患者さんとのコミュニケーション」での経験不足を挙げる声が多く、実際の臨床現場の看護師からは「患者さんとのコミュニケーション」「看護技術」「自信のなさや強い緊張」での経験不足などを指摘する声が上がっている。一方でICTでの教育は追い風になりeラーニングや遠隔授業など様々な便利なツールも出てきている。今では、ICTを活用して、集合研修やカンファレンス、会議、学会などを行うことが主流になってきており、看護教育にも欠かせないツールの一つとなっている。このような背景から、自部署ではICT、インストラクショナルデザイン、シミュレーション、OJTをそれぞれ駆使・連動させ臨床に直結するよう実務的・実践的な教育方法を実践している。自部署の看護師教育の実際の一部を紹介し、withコロナ時代に求められる教育方法について考えていく(表1)。脳血管内治療介助独り立ちまでの教育の特徴として、事前学習はインストラクショナルデザインに基づいたeラーニング教材へ移行し、習得主義を目指した設計を行った。脳血管内治療介助研修では、事前学習で脳血管内治療の介助に必要な知的技能は習得済みのため、実践を中心としたOJTを可能にし、指導者からも「事前知識があるので手技に集中して教えることが出来た」、「以前に比べてスムーズに手技を覚える」等という前向きな意見があった。結果的に、脳血管内治療介助の独り立ちまでの研修期間短縮にもつながった。このように、ICTとインストラクショナルデザインを駆使し、OJTとの整合性を確認し、評価・改善しながら進めることが、withコロナ時代に求められる教育方法の一つではないかと考える。


