第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

Jun 11 - Jul 31, 2022北九州国際会議場/アジアインポートマートAIM
Japan Academy of Critical Care Nursing
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Jun 11 - Jul 31, 2022北九州国際会議場/アジアインポートマートAIM

[W1-11]「小児集中治療に携わる看護師のためのクリニカルラダー」を活用したPICU看護師の育成

○篠原 実加1、辻尾 有利子1、井林 寿恵1(1. 京都府立医科大学附属病院 看護部 PICU)
【目的】 小児の救急・集中治療に携わる看護師には、高度かつ専門的な知識と技術を身につけ、多職種と協働しながら、子どもとその家族を全人的に捉えたケアを実践することが求められる。小児重症集中看護ネットワーク(日本小児総合医療施設協議会)は、2019年に「小児の集中治療に携わる看護師のためのクリニカルラダ―(以下、本ラダー)」を公表した。今回、本ラダーを活用したP I C Uの看護師育成について報告する。
【方法】 本ラダーは、日本看護協会、日本集中治療医学会のクリニカルラダーに基づいて開発され、ニーズをとらえる力、ケアする力、協働する力、意思決定を支える力の4つの実践能力と5段階の習熟度で構成されている。A病院P I C Uでは、ラダー認定基準を設け、知識テスト、技術・ケアチェックリスト、リフレクションシート、社会人基礎力、看護倫理ルーブリック、コーディネータールーブリックを4つの実践能力の評価指標としている。2019年4月〜2022年1月にA病院P I C Uに勤務する看護師を対象に、①本ラダーの自己・他者評価(前期と後期)、②本ラダーの使用感についての質問紙調査を依頼した。倫理的配慮:所属施設の承認を得て、対象者には研究協力の諾否によって不利益を被らないこと、自由意思に基づく参加であることを説明し、調査は無記名で実施した。
【結果】 調査協力者、本ラダーの年度別受審者数と認定者数について表1に示す。レベルⅠ〜Ⅲは基本的なスキルを身に付け、個別的な看護が実践できるレベルとし、レベルⅣの看護師には、プリセプターや委員会活動、コーディネーター役割を付与し、レベルⅤの看護師には、新興感染症病棟での勤務、D M A T、蘇生講習インストラクター役割を付与した。自己評価者からは「自身のレベルと目標レベルが把握しやすい」「評価基準に客観性がある」「評価指標が多く労力を要する」「認定されると嬉しいが責任を感じる」という意見が多かった。他者評価者からは「PICUで必要な能力が評価できる」「目標管理面談で活用できる」「明確な評価指標により公平性が保てる」「課題が把握しやすく教育計画の見直しに役立つ」「役割付与の指標にできる」という意見が多かった。
【結論】 本ラダーの導入により、個々の看護師の目標や課題が明らかとなり、看護実践能力の向上が期待できる。また、役割付与の指標や教育計画の指標にもなることが明らかとなった。 (967字)

表1 クリニカルラダーの年度別受審者数と認定者数
W1-11