[W1-13]心臓血管外科開心術後患者の術後管理に関するシミュレーション教育の効果
○飯田 理沙1、寺島 大貴1、櫻井 真愛1、岩瀬 夏子1、大場 幸子1(1. 順天堂大学医学部附属浦安病院)
【目的】集中治療室における心臓血管外科(以下心外と略)開心外術後患者の術後管理に関して、シミュレーション教育を導入しその効果を明らかにする。
【方法】対象者は、集中治療室経験年数が2~3年目看護師とした。データ収集期間は2021年10月1日~2021年11月30日とした。2つのシナリオを作成し、シミュレーションは一度に2名の看護師が実施し、看護師Aを受け持ち看護師とし、看護師Bは補助を行った。それぞれの役割を各対象者2回ずつ計4回実施し、シミュレーションチェック表(全29項目)を用いて評価した。実施後にシミュレーションが有効であったか、継続したいか、2回目に「できる」の割合が低下した原因についてアンケート調査を実施した。倫理的配慮として本研究の主旨、研究結果を学会等で発表すること、調査協力の諾否による不利益を被らないことを説明し、紙面にて同意を得た。また、アンケート調査の質問紙は無記名で実施した。
【結果】同意が得られたのは8名であった。チェック表の29項目中25項目は2回目のシミュレーションで「できる」、「指導のもとできる」の割合が増加した。2回目に「できる」、「指導のもとできる」の割合が低下した項目は4項目あり、「テンポラリーの設定を確認できる」、「ドレーンのミルキングができる」、「薬剤の流量、残量を確認し、積算をクリアすることができる」、「入室時サーベイランスを採取することができる」であった。アンケート調査では、「知識・技術の確認(定着)にシミュレーションは有効でしたか」に対し、「とてもそう思う」と答えたものが8名(100%)であった。また、「今後もシミュレーションをやった方が良いと思いますか」に対しては、「とてもそう思う」が7名(87.5%)、「そう思う」が1名(12.5%)であった。自由記載で得られた回答をカテゴリー化して分析した結果、「今回シミュレーションをやってみてどうでしたか」については、≪シミュレーションを行った事での学び≫、≪複数回シミュレーションを行う事の有効性≫、≪不安の軽減≫が挙げられた。「シミュレーションでできなかった項目(1回目と比較して評価が下がった項目)についてその原因は何ですか」については、≪知識不足≫、≪実践とは異なりイメージができない≫、≪失念していた≫、≪スタッフ間での連携不足≫が挙げられた。
【考察】複数回シミュレーションを行い、経験の振り返りを行うことで新たな知識の習得や自身の課題に気付くことができたと考える。また、患者の受け持ちをする前に心外開心術後管理についてイメージすることができ、知識・技術の確認や不安が軽減されたと考える。2回目の評価が下がったチェック項目については、シミュレーション教育が目的化してしまい、技術や行動の評価だけに陥ってしまったことが原因であると考える。チェック項目を達成することが目的化してしまうことを防ぐために、項目の内容を重視し、根拠を持った知識・技術を習得することが重要である。
【結論】シミュレーションチェック表の29項目中25項目は、2回目で「できる」、「指導のもとできる」の割合が増加した。シミュレーションの振り返りを行い複数回実施することで、新たな知識の習得や自身の課題への気付きに繋がった。シミュレーション教育が目的化しないように根拠を持った知識・技術を習得できるようシミュレーション教育の計画、実施を行っていく必要がある。
【方法】対象者は、集中治療室経験年数が2~3年目看護師とした。データ収集期間は2021年10月1日~2021年11月30日とした。2つのシナリオを作成し、シミュレーションは一度に2名の看護師が実施し、看護師Aを受け持ち看護師とし、看護師Bは補助を行った。それぞれの役割を各対象者2回ずつ計4回実施し、シミュレーションチェック表(全29項目)を用いて評価した。実施後にシミュレーションが有効であったか、継続したいか、2回目に「できる」の割合が低下した原因についてアンケート調査を実施した。倫理的配慮として本研究の主旨、研究結果を学会等で発表すること、調査協力の諾否による不利益を被らないことを説明し、紙面にて同意を得た。また、アンケート調査の質問紙は無記名で実施した。
【結果】同意が得られたのは8名であった。チェック表の29項目中25項目は2回目のシミュレーションで「できる」、「指導のもとできる」の割合が増加した。2回目に「できる」、「指導のもとできる」の割合が低下した項目は4項目あり、「テンポラリーの設定を確認できる」、「ドレーンのミルキングができる」、「薬剤の流量、残量を確認し、積算をクリアすることができる」、「入室時サーベイランスを採取することができる」であった。アンケート調査では、「知識・技術の確認(定着)にシミュレーションは有効でしたか」に対し、「とてもそう思う」と答えたものが8名(100%)であった。また、「今後もシミュレーションをやった方が良いと思いますか」に対しては、「とてもそう思う」が7名(87.5%)、「そう思う」が1名(12.5%)であった。自由記載で得られた回答をカテゴリー化して分析した結果、「今回シミュレーションをやってみてどうでしたか」については、≪シミュレーションを行った事での学び≫、≪複数回シミュレーションを行う事の有効性≫、≪不安の軽減≫が挙げられた。「シミュレーションでできなかった項目(1回目と比較して評価が下がった項目)についてその原因は何ですか」については、≪知識不足≫、≪実践とは異なりイメージができない≫、≪失念していた≫、≪スタッフ間での連携不足≫が挙げられた。
【考察】複数回シミュレーションを行い、経験の振り返りを行うことで新たな知識の習得や自身の課題に気付くことができたと考える。また、患者の受け持ちをする前に心外開心術後管理についてイメージすることができ、知識・技術の確認や不安が軽減されたと考える。2回目の評価が下がったチェック項目については、シミュレーション教育が目的化してしまい、技術や行動の評価だけに陥ってしまったことが原因であると考える。チェック項目を達成することが目的化してしまうことを防ぐために、項目の内容を重視し、根拠を持った知識・技術を習得することが重要である。
【結論】シミュレーションチェック表の29項目中25項目は、2回目で「できる」、「指導のもとできる」の割合が増加した。シミュレーションの振り返りを行い複数回実施することで、新たな知識の習得や自身の課題への気付きに繋がった。シミュレーション教育が目的化しないように根拠を持った知識・技術を習得できるようシミュレーション教育の計画、実施を行っていく必要がある。
