[W1-18]急性期領域における認定看護師のコンピテンシーを形成する要素
○河合 桃代1、藤野 智子2、清村 紀子3(1. 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科、2. 聖マリアンナ医科大学病院、3. 大分大学医学部看護学科)
【目的】急性期領域の認定看護師のコンピテンシーを形成する要素を明らかにする。
【方法】本研究は、2016年に実施した急性期領域に勤務する認定資格を持つススペシャリストのコンピテンシーを明らかにするための調査データの一部で、本研究の対象は、認定看護師(Certified Nurses in Critical Care以下CN)9名であった。研究の同意が得られたCNに対して、研究者が行動結果面接(Spencer & Spencer,1993/梅津ら,2011)を参考に成功例と失敗例を各々1つ以上物語として語ってもらう半構成的面接を行った。面接内容を逐語録にして精読し、コンピテンシー・ディクショナリー(Spencer & Spencer,1993/梅津ら,2011)の分析ステップを参考に、コンピテンシーを示す語りが含まれる箇所をコンテクストとして抽出し、各クラスターの抽出頻度やクラスターの尺度レベルの平均値を算出してパフォーマンスの高さの指標として分析した。データ分析の全過程で、急性期領域専門の研究者間で議論し、分析結果の信用性や信憑性の確保に努めた。
【倫理的配慮及び利益相反】本研究への参加は自由意思で中断も可能であること、匿名性の確保、研究への参加により不利益を被らないこと等を研究者が口頭と文書で説明し同意を得た。本研究は所属大学倫理委員会の承認を得た上で実施した(承認番号26-162)。本研究の一部は、一般社団法人日本クリティカルケア看護学会から供与された奨学金(研究費)で行われ、利害関係について所属大学利益相反委員会の審査を受けた(番号27-267)。
【結果・考察】面接は一人/1回で平均時間は59.3分だった。対象者9名(救急CN3名、集中ケアCN6名)のCN取得後の平均年数は7.3年(1~12年)で、看護師としての臨床経験平均年数は16.1年(12~20年)であった。CNの語りでは、全てのクラスターが確認された。クラスター別の抽出頻度が最も高かったのは[技術的/専門的/マネジメント専門能力]で、次いで、[自己確信]、[顧客サービス重視]、[ほかの人たちの開発]、[組織の理解]の順で、ほとんどのCNに共通して認められた。本研究では、尺度レベルの平均値がディクショナリーの尺度レベルの中央値を上回った上位項目に着目し、CNの特徴的なコンピテンシーの要素と捉えた。その特徴的な尺度は、<知識の深さ>、<顧客ニーズへのフォーカス>、<ほかの人たちに耳を傾け、対応する>、<チームワークを助長する強度>、<失敗に対処する>、<専門能力の伝播>、<ほかの人たちの理解の深さ>、<開発意欲の強度とアクションの徹底さ>、<達成を目指すための強く徹底したアクション>であった。CNは、患者・家族、看護師を含めた多職種が関わる機会を設ける、患者を取り巻く根底の問題解決にむけ看護師に具体的な助言をする、講習会を開催する、といった周囲からの需要でもある熟達した専門職としての役割を遂行していた。 CN自身のみではうまく物事が運ばない場合には、他の急性・重症患者看護専門看護師やCNらと共に、患者のよりよい状態を作り出すための方向性を模索していた。
【結論】関東圏内勤務の救急看護及び集中ケア認定看護師に半構成的面接を行い、コンピテンシー・ディクショナリーの分析ステップを参考に分析した。その結果、<知識の深さ>、<顧客ニーズへのフォーカス>、<ほかの人たちに耳を傾け、対応する>、<チームワークを助長する強度>、<失敗に対処する>、<専門能力の伝播>、<ほかの人たちの理解の深さ>、<開発意欲の強度とアクションの徹底さ>、<達成を目指すための強く徹底したアクション>がCNの特徴的なコンピテンシーの要素として浮き彫りになった。
【方法】本研究は、2016年に実施した急性期領域に勤務する認定資格を持つススペシャリストのコンピテンシーを明らかにするための調査データの一部で、本研究の対象は、認定看護師(Certified Nurses in Critical Care以下CN)9名であった。研究の同意が得られたCNに対して、研究者が行動結果面接(Spencer & Spencer,1993/梅津ら,2011)を参考に成功例と失敗例を各々1つ以上物語として語ってもらう半構成的面接を行った。面接内容を逐語録にして精読し、コンピテンシー・ディクショナリー(Spencer & Spencer,1993/梅津ら,2011)の分析ステップを参考に、コンピテンシーを示す語りが含まれる箇所をコンテクストとして抽出し、各クラスターの抽出頻度やクラスターの尺度レベルの平均値を算出してパフォーマンスの高さの指標として分析した。データ分析の全過程で、急性期領域専門の研究者間で議論し、分析結果の信用性や信憑性の確保に努めた。
【倫理的配慮及び利益相反】本研究への参加は自由意思で中断も可能であること、匿名性の確保、研究への参加により不利益を被らないこと等を研究者が口頭と文書で説明し同意を得た。本研究は所属大学倫理委員会の承認を得た上で実施した(承認番号26-162)。本研究の一部は、一般社団法人日本クリティカルケア看護学会から供与された奨学金(研究費)で行われ、利害関係について所属大学利益相反委員会の審査を受けた(番号27-267)。
【結果・考察】面接は一人/1回で平均時間は59.3分だった。対象者9名(救急CN3名、集中ケアCN6名)のCN取得後の平均年数は7.3年(1~12年)で、看護師としての臨床経験平均年数は16.1年(12~20年)であった。CNの語りでは、全てのクラスターが確認された。クラスター別の抽出頻度が最も高かったのは[技術的/専門的/マネジメント専門能力]で、次いで、[自己確信]、[顧客サービス重視]、[ほかの人たちの開発]、[組織の理解]の順で、ほとんどのCNに共通して認められた。本研究では、尺度レベルの平均値がディクショナリーの尺度レベルの中央値を上回った上位項目に着目し、CNの特徴的なコンピテンシーの要素と捉えた。その特徴的な尺度は、<知識の深さ>、<顧客ニーズへのフォーカス>、<ほかの人たちに耳を傾け、対応する>、<チームワークを助長する強度>、<失敗に対処する>、<専門能力の伝播>、<ほかの人たちの理解の深さ>、<開発意欲の強度とアクションの徹底さ>、<達成を目指すための強く徹底したアクション>であった。CNは、患者・家族、看護師を含めた多職種が関わる機会を設ける、患者を取り巻く根底の問題解決にむけ看護師に具体的な助言をする、講習会を開催する、といった周囲からの需要でもある熟達した専門職としての役割を遂行していた。 CN自身のみではうまく物事が運ばない場合には、他の急性・重症患者看護専門看護師やCNらと共に、患者のよりよい状態を作り出すための方向性を模索していた。
【結論】関東圏内勤務の救急看護及び集中ケア認定看護師に半構成的面接を行い、コンピテンシー・ディクショナリーの分析ステップを参考に分析した。その結果、<知識の深さ>、<顧客ニーズへのフォーカス>、<ほかの人たちに耳を傾け、対応する>、<チームワークを助長する強度>、<失敗に対処する>、<専門能力の伝播>、<ほかの人たちの理解の深さ>、<開発意欲の強度とアクションの徹底さ>、<達成を目指すための強く徹底したアクション>がCNの特徴的なコンピテンシーの要素として浮き彫りになった。
