石油学会 年会（研究発表会）

バイオマスの構成成分に不要な化学的変性を与えない温和な成分分離法として、水−1-ブタノール2相系溶媒によるオルガノソルブ処理を開発し、可溶化リグニンのブタノール相への抽出過程の律速段階を反応工学的に明らかにした。得られる各成分のうち利用が限られるリグニンを中心に用途開発を実施し、酸化鉄系触媒による軽質リグニンの触媒変換、ゼオライト触媒によるトランスアルキル化、バイオプロセスとの連携などにより、リグニン由来樹脂原料を合成した。