The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Sep 17 - Sep 20, 2019Iwate University
The Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science
The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Sep 17 - Sep 20, 2019Iwate University

[IV-YS-04]48時間動画から得た異なる静止画データ数により作成した人工知能が肉用鶏の行動識別に及ぼす影響

*Meng Tong1、堀口 健一1、片平 光彦1、松山 裕城1、浦川 修司1(1. 山形大農)
【目的】群飼下の家畜において,人工知能(AI)を活用した高精度な行動解析を行うための技術開発を目指し,AIによる家畜の行動識別に必要な条件を明らかにするため,一連の研究を進めている.本研究では48時間の動画から得た肉用鶏の摂食行動,飲水行動,休息行動の各静止画データを用い,そのデータ数が異なる条件下で学習させたAIにおいて各行動の識別精度を検証した.【方法】カメラで48時間の動画を撮像し,その動画から得た肉用鶏の各行動の静止画データを用いた.AIの作成には深層学習を行うためのフレームワークの1つであるChainerを使用した.各行動の静止画データ(500,1,000,2,000,4,000,8,000個)を用いて作成したAIにより,それぞれの行動を識別する精度を評価した.すなわち,各行動のテスト用静止画データ(各50個)を用いて識別検証を行い,それぞれの識別判定の割合(識別割合)から判断した.【結果】摂食行動の識別割合は,静止画データ数が500個で0.0%,1,000個で62.2%,2,000個以上で100%であった.飲水行動の識別割合は,それぞれのデータ数で99.9~100%であった.休息行動の識別割合は,500個で0.5%,1,000個で91.4%,2,000個以上で100%であった.以上から,各行動を高精度に識別できる静止画データ数は2,000個以上であることが示唆された.