The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 7 - Jul 9, 2017ACT CITY Hamamatsu
Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery
The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 53rd Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 7 - Jul 9, 2017ACT CITY Hamamatsu

[I-S03-02]The usefulness of tissue Doppler imaging and speckle tracking imaging to assess cardiac function in pediatric cardiology

Ken Takahashi(Department of Pediatrics, Juntendo University Faculty of Medicine)
心臓超音波検査法は、小児循環器の診療に欠かせないものである。小児循環器医は形態診断を目的にエコーを行うことが多い。しかし心機能検査も、循環動態の把握、治療効果の評価、治療方針の決定や予後の予測などのために、大変重要である。現在一般的な心臓超音波機器で可能な心室機能検査方法として、組織ドプラ法 (Tissue Doppler Imaging: TDI) とスペックルトラッキング法 (Speckle Tracking Imaging:STI) の2種類がある。TDI法は、心筋運動速度を測定する心エコー検査法である。TDIのメリットは、e’ 波は前負荷の影響を比較的受け難く、房室弁輪部の画像が鮮明であれば良好な解析が可能で、時間分解能が極めて高いことなどである。しかしながら制約も多い。角度依存性であり、心臓全体の移動を反映し、局所的壁運動異常がある場合には心室全体の心機能を反映しない。一方STI法は、心筋のストレイン、つまり心筋の伸縮や厚みの変化を測定可能である。B-mode心エコー図上の心筋のスペックルを、フレーム毎に追跡(トラッキング)することで心筋の位置移動を解析し、移動距離、伸縮、回転角度などを算出する。 STI法の最大の利点は、角度非依存性である。また短軸方向、円周方向、長軸方向の3方向のストレインが解析可能である。しかしframe rateがTDI法に比べて遅く、心拍数が早い小児においてはトラッキングが困難な場合がある。また画質の良否がトラッキング精度に影響を与え、検者間や機種間の解析結果の差が大きいことも、STI法の問題点である。 そのため今回の発表においては、TDI法及びSTI法を使いこなすため、特徴、利点、欠点、使用上の注意点、今まで発表された臨床応用の方法等について解説を行い、臨床の場でこれらの方法を使える様になることを目的とする。