The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 5 - Jul 7, 2018Pacifico Yokohama
Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery
The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 54th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 5 - Jul 7, 2018Pacifico Yokohama

[II-EL03-02]Bモードで先天性心疾患を見る

富松 宏文(東京女子医科大学心臓病センター 循環器小児科)
先天性心疾患の診療に超音波診断装置は欠かせないものである。1983年にはカラードプラ法が実用化され、断層法との組み合わせにより、診断精度は一気に向上した。現在では、コンピューターの処理能力の向上に伴い、ボリュームデータを得ることによりリアルタイムで3次元画像を得ることが可能となった。また、組織の動きを追跡するスペックルトラッキング法も普及してきた。これら最先端の診断装置を用いることにより、これまで解明されなかった心臓の挙動をより正確に評価できることとなり心臓病の病態解明に大きな役割を果たしている。 一方、循環器小児科医が主な診療対象とする先天性心疾患は、心臓の形態形成の過程における何らかの過誤により生じた形態の異常が疾患の本体であり、その形態異常に伴う血行動態の異常が病態を特徴づけている。したがって、その診断の基本は形態診断であることは言うまでもない。しかし、実際の超音波検査では断層法による形態評価のみならず、カラードプラ法による血流情報も容易に得ることができる。そのため、異常血流の検出ばかりに目を奪われ、ややもすると形態診断がおろそかにされがちである。さらに、カラードプラ法も超音波を利用する以上様々な制約があるだけでなく、定性評価は感度が高いが、定量評価については多くの問題を有することが多い。したがって、カラードプラ法の原理や限界を十分に理解せずにカラードプラ法の所見だけで診断しようとしたことが誤診につながることも経験される。 超音波診断においては断層法による基本断面を正確に描出することが前提であり、その上でカラードプラ法による血流情報を加えるようにすることが大切である。 本セッションでは、先天性心疾患の超音波診断における、断層法による形態診断の重要性を強調するとともに、断層法による診断の考え方について述べたい。