The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 9 - Jul 11, 2021Nara Prefectural Convention Center
Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery
The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 9 - Jul 11, 2021Nara Prefectural Convention Center

[I-YB01-5]A case of school children who saved their lives by introducing VA-ECMO for acute myocarditis associated with COVID-19

梶川 優介1, 林 拓也1, 西岡 真樹子3, 細谷 通靖1, 齋藤 千徳1, 野村 耕司2, 星野 健司3, 植田 育也1(1.埼玉県立小児医療センター 小児救命救急センター, 2.埼玉県立小児医療センター 心臓血管外科, 3.埼玉県立小児医療センター 循環器科)
COVID-19に併発し、左心機能低下に、不整脈と伝導障害を強く呈した急性心筋炎の1例を経験した。症例は15歳男児。発熱2日目にSARS-CoV-2 PCR陽性のため翌日A病院入院。心窩部痛の訴えがあり、血液検査で炎症反応と逸脱酵素の上昇、CTで肺野にすりガラス影を認めた。第5病日、B病院転院。TnT陽性、胸部X線で心拡大と肺うっ血を、心エコーで左室収縮低下を認め、ドブタミン・ノルアドレナリン投与開始となった。経過中に心機能増悪、心室頻拍が出現しアミオダロン投与で停止したが、その後から完全房室ブロック(CAVB)を呈した。臨床的に急性心筋炎の診断で、心機能低下と不整脈による循環不全に対して体外式膜型人工肺(ECMO)導入が検討され、気管挿管下に当院へ搬送。LVEF=20%、QRSは軽度wideでHR 40のCAVBであり、今後血行動態破綻が懸念され、VA-ECMO導入とした。大腿動静脈から経皮的にカニューレ挿入し80%フローで導入開始。血圧管理に難渋し多剤の血管拡張薬を要した。幸いECMO導入翌日にはLVEF=30%と左心機能は改善傾向にあり、導入2日後にECMO離脱が可能であった。心拍上昇を期待して、イソプロテレノール(ISP)を使用したが、CAVBの改善はなかった。心室性期外収縮(PVC)が散発しアミオダロンは継続した。最終的にEF=45%程度まで改善し、第23病日に循環作動薬は中止。その後もCAVBにより徐脈であったが、循環は破綻することなく経過したため、第32病日に前医に転院となった。COVID-19に対する治療は、ヘパリン・デキサメタゾン・レミデシビルを投与した。心筋生検は未施行であり、精密なウイルス学的考察は行っていないが、本邦の小児COVID-19症例に対してVA-ECMOを導入した第1例であり、ECMO導入により救命しえた貴重な症例でありここに報告する。