The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 9 - Jul 11, 2021Nara Prefectural Convention Center
Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery
The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 9 - Jul 11, 2021Nara Prefectural Convention Center

[I-YB04-1]A Radiologist's View for Achieving Image Gently in Pediatric Cardiac CT

西井 達矢(国立循環器病研究センター 放射線部)
近年のCT機器および技術の発展により、小児においても迅速かつ正確な画像情報を提供可能な心臓CTが再注目されている。しかしながら、放射線に加え時に鎮静薬を用いることもありことから、不要あるいは回避可能なリスクをもたらす可能性があり、適切な使用と最適化は常に求められる。
小児の医療被ばく低減を推進する世界規模の活動であるImage Gentlyでは、このリスクを回避し最良で「やさしい」画像検査を達成するために、検査を依頼または実施する医療従事者からなる画像診断チーム内で十分な情報を得た上での意思決定(インフォームド・ディシジョン)が求められている。特に放射線科医はCT検査の特性や最適化に関する高度な知識をもつ画像検査の専門家として、チームの意思決定のために十分な情報を提供する役割を担う。
しかしながら、本邦では、小児の心臓CT検査となると、放射線科医が十分にその力を発揮しているとは言えず、依頼医側で最新のCT技術や検査最適化の考え方へキャッチアップせざるを得ないのが現状であろう。
本講演では、CTに関する近年の技術革新を踏まえ、循環器画像診断医が小児心臓検査前や検査時の放射線線量や造影剤使用等に関する最適化に関してどのように取り組んでいるかに関して、いくつかのポイントを概説する。最新のCT技術の状況や小児循環器領域におけるCT検査を取り巻く現状を理解した上で、小児心臓CTへの考え方を意識することで、画像診断チーム内の正確なインフォームド・ディシジョンに繋がり、より多くの子供にやさしく、正確な画像検査・情報が提供できる一助になれば幸いである。