The 59th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 59th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 6 - Jul 8, 2023PACIFICO YOKOHAMA North
Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery
The 59th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

The 59th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Jul 6 - Jul 8, 2023PACIFICO YOKOHAMA North

[I-SY01-05]当院における左心低形成性症候群の中長期成績とRVPA shuntの肺動脈発育への影響の検討

小林 純子1,2, 川畑 拓也1, 黒子 洋介1, 小谷 恭弘1, 笠原 真悟1(1.岡山大学学術研究院 医歯薬学域 心臓血管外科学, 2.岡山大学病院 心臓血管外科)
背景:HLHSでのNorwood手術はRV-PA shunt (RVPAS)により生存率が改善されたが、肺動脈発育が促進されにくいという問題がある。このため当院ではBidirectional Glenn (BDG)時にRVPASをできるだけ残存しadditional flowを残してきた。BDGとFontan後の中長期成績を検討し、additional flowの肺動脈発育への影響について考察した。方法:当院でNorwood-RVPAS手術を施行後1995年1月から2015年12月にBDGを施行したHLHS患者92例の中長期成績を検討した。結果:BDGは生後6[5-8]カ月、体重5.0[4.3-5.4]kgで行った。RVPAS処理の記録が残存する76例のうち58例(63.0%)でRVPASを部分開存させ、18例で離断した。離断例でもRVPASと肺動脈の吻合部は残存させた。BDG術後の5年、10年、20年生存率は83.1%、79.4%、68.0%で、additional flowの有無により生存率に差は認めなかった。観察期間中に76例(82.6%)がFontan手術に到達した。Fontan前死亡10例、BDG takedown2例だった。次にFontan手術に到達した76例について検討した。Fontan手術後の10年、20年生存率は82.5%、72.8%であった。37例でBDG時にRVPAS吻合部での左肺動脈狭窄を認めたものの、肺動脈形成術は要しなかった。しかしBDG時での左肺動脈狭窄あり群はなし群に比較し、Fontan手術時の左肺動脈のPA indexが有意に低く (あり群: 79[50-99] vs. なし群: 99[84-146] mm2/m2, p=0.025)、肺血管抵抗が有意に高かった(あり群: 1.68[1.40-2.10] vs. なし群: 1.40[1.07-1.48] wood units, p=0.011)。また左肺動脈狭窄あり群のうち27例(73.0%)でadditional flowを残したが、Fontan手術時のPA indexへの改善効果は認めなかった結語:当院の検討では、HLHSでのBDG到達後の生存率は概ね満足いくものであった。当院では左肺動脈狭窄はadditional flowにより改善されないという結果であり、そのため現在は同様の症例にはBT shuntへの転換などadditional flow以外の方策をとっている。