[14-04]Damage evaluation of sample under cyclic uniaxial loading test by X-ray CT method
〇鄭 慈恵1、濱地 亮1、尾原 祐三1、谷倉 泉2、渡邉 晋也2(1. 熊本大学、2. 施工技術総合研究所)
司会:陳 友晴(京都大学)
試験片内の損傷の様子を評価するための方法としては,AE法がよく使われる.この方法では,発生したクラックの位置や規模が評価される.しかし,発生したクラックの幅や長さ,クラック間の連結性などを評価することは困難である.そこで、本論文では、X線CT法をそれらの評価に適用し,その有効性を検討する.試験方法は,直径50mm,長さ100mmのコンクリート供試体を準備し,最大荷重の60%, 70%, 80%, 90%の載荷を行なう一軸圧縮繰り返し載荷試験を実施した.このとき,載荷前と各載荷ステップでμフォーカスX線CT撮影を行う.これらを用いて3次元に再構成した3D CT画像に3DMA法を適用し,porosityおよびクラックの幅,長さおよび連続性を評価し,損傷を分析する.分析結果によると,荷重レベルが増大するほどporosityが増大すること,クラックの幅を示すburn numberの分布からは微小クラックが新しく発生していることなどが確認された.しかし,その傾向は試験片全体ではなく,限られた領域のみで発生していることを確認した.この結果X線CT法による損傷評価法は有効であると結論した.
