[21-08]Surface Chemical Modification on Carbon Nanotube and Improvement of Dispersion
〇原田 大1、上野 智永1、齋藤 永宏1(1. 名古屋大学)
司会:大上 悟(九州大学)
CNTはその高い機能性から、近年注目を集めている。しかし、コンポジット時の分散性の悪さから、十分な性能が得られないという問題があった。我々は、SP(ソリューションプラズマ)により、官能基をカーボンナノチューブ表面に修飾するという方法に注目した。この方法により、MW(マルチウォール)CNTの分散性の向上に成功した。しかしながら、分散性の向上は、MWCNTの種類によって、効果の違いが現れた。本研究では、SPプロセスの改善を行うことで、様々なMWCNTに対して、化学修飾を行い、分散性の向上を目指す。ソリューションプラズマの電極間距離を変えることで、プラズマの状態が大きく異なり、発生するラジカル種も変化することが知られている。本研究では、ε‐アミノカプロン酸水溶液にMWCNTを加え、電極間距離を1.5 cmと従来の0.5 mmよりも広く設定した条件でSP処理を行った。処理後、吸引ろ過によりCNTの粉末を回収し、純水に加えることで分散性の評価を行った。従来の電極間距離0.5 mmの条件では分散性の向上が見られなかったMWCNTに対しても、電極間距離を大きくすることで分散性の向上が見られた。
