MMIJ Annual Meeting 2014

MMIJ Annual Meeting 2014

Mar 26 - Mar 28, 2014Institute of Industrial Science, The University of Tokyo
MMIJ Annual Meeting
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Mar 26 - Mar 28, 2014Institute of Industrial Science, The University of Tokyo

[35-01]Clarification of As(V) removal mechanism in wastewater treatment using Fe(III)-supported exchange resins by XAFS

二見 文也1、井澤 彩1、所 千晴2(1. 早稲田大学大学院、2. 早稲田大学)
司会:三木 一(九州大学)
現在、世界各地で地下水のヒ素汚染が確認されており、地域によっては、ヒ素中毒による嘔吐や皮膚ガンなどの人体影響が懸念されている。本研究では、Fe(III)を担持させたイオン交換樹脂を用いたAs(V)除去メカニズムの解明を目的としている。この処理方法では、ヒ素の吸脱着を繰り返すことによるヒ素濃縮や、イオン交換樹脂の再利用による処理コストの削減が期待されている。目的達成のため、模擬廃水を用いたバッチ試験を行なった。その結果、As(V)除去量は撹拌時間に依存することから、樹脂内部は拡散律速状態であることが確認された。さらに、XAFS解析により、イオン交換樹脂内部のFe(III)およびAs(V)の形態を確認し、除去メカニズムを考察した。その結果、As(V)除去前では、樹脂内部のFe(III)は主にイオンとして存在していることが確認された。また、As(V)除去後では、Fe(III)およびAs(V)は、As(V)を吸着した水酸化第二鉄および低結晶性ヒ酸鉄として存在していることが確認された。したがって、As(V)は水酸化第二鉄による吸着および共沈の双方によって達成されていると推察される。