MMIJ 2014,Kumamoto

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Sep 15 - Sep 17, 2014Kumamoto University
MMIJ Annual Meeting
MMIJ 2014,Kumamoto

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Sep 15 - Sep 17, 2014Kumamoto University

[A4-1]インドネシア露天掘り石炭鉱山における環境修復の現状および今後の展望

濵中晃弘1, 島田英樹1, 笹岡孝司1, 松井紀久男1, 宮島郁夫1, 一ノ瀬政友2(1.九州大学, 2.都市基盤・環境・資源センター)
司会:福田大祐(北海道大学)
インドネシアでは石炭のほとんどが露天掘りにより採掘されており,開発後には大規模な荒廃した土地が採掘跡地として形成される。開発によって形成された荒廃した採掘跡地では,熱帯雨林の消失や土砂流出による河川の汚濁など深刻な環境問題が引き起こされるため,環境修復のための効果的な対策を開発初期段階より検討・策定する必要がある。インドネシアは熱帯雨林気候に属しており,多量の降雨と開発地域特有の地質状況によって露天掘り鉱山開発に伴い酸性鉱廃水(Acid Mine Drainage: AMD)問題が深刻化している。AMD問題はインドネシア露天掘り石炭鉱山において重要視されている環境問題の一つあり,鉱山会社においてもAMD抑制対策のための廃石の埋め戻しシステムや水質管理に対して様々な取り組みを行っている。また,採掘跡地は生態系や環境保全といった理由から最終的に地表面は植物で覆われる必要があるが,近年では農作物の栽培や乳牛および肉牛の放牧等の産業用途のための採掘跡地の利用も同時に検討されている。本報告ではインドネシア露天掘り石炭鉱山における環境修復の現状および今後の展望に関して大規模鉱山の操業を例に述べる。