開発初期に多額の資金が必要とされている地熱開発における国の支援策について解説を行う。支援は、助成、出資、債務保証があり、助成は初期の調査にて調査費の一部(地質調査・物理探査・地化学調査等に関する経費や坑井掘削調査等に関する経費)を助成金として交付する支援制度であり、出資は地熱探査を実施する民間企業に対して行うことにより、企業の地熱資源開発を支援する。また、債務保証は開発段階において必要となる資金需要のうち、金融機関からの借入金に対して行うことにより、資金調達の円滑化を支援する。これら支援事業は、2012年度から実施されており、2013年度末までに25件の支援が行われた。