[1109]Study of the oxygen overvoltage reduction of the lead alloy anode for zinc electrowinning
〇高崎康志1, 川村茂2, 井上亮1, 芳賀一寿2, 柴山敦1(1.秋田大学国際資源学部, 2.秋田大学工学資源学研究科)
司会: 丹野 文夫 (三井金属)
亜鉛電解採取用アノードには一般的にPb合金が用いられている。Pb合金アノードは比較的耐久性が良くコストが安いが、酸素過電圧が高いという欠点がある。酸素過電圧が高いことは消費電力が多いということでもあり、昨今の電力料金上昇の問題などからその低減が求められている。講演者らは一般的なPb合金アノードの酸素過電圧低減を目的とした研究に以前から取り組んでおり、Pb-Ag-Ca系合金を用いた研究結果よりアノード表面に形成されるβ-PbO2が酸素過電圧低減の一要因であることを見出している。そこで、一般的なPb-Ag合金アノード上にβ-PbO2を形成する研究に取り組み、断続通電を行うことで容易にβ-PbO2を形成できることを見出した。現在はその耐久性について研究を行っており、特に昼夜間の電流密度変化がPb合金アノード表面の酸化物被膜に及ぼす影響について調査している。本講演ではこれら一連の取り組みについて報告を行う。
