[1411]Distributed strain measurement with optical fiber sensing system
〇薛自求1, 橋本努1(1.公益財団法人地球環境産業技術研究機構)
CO2圧入によって圧入井周辺の地表が隆起することがInSalah プロジェクトで観測された。地層の変形量が大きくなると地層に亀裂が生じる可能性があり、CO2 地中貯留の安全性に影響を及ぼす恐れがある。一方、過剰な揚水などに伴う地盤沈下や傾斜地における地すべりは、住居や社会インフラなどに与える影響が大きく、地盤の変形量を監視する必要がある。地層変形のモニタリングには、深度にかかわらず対象範囲を一括してモニタリングできることが望ましいが、従来の地中変位計は埋設場所を事前に決める必要があるほか、作業の観点から多数の変位計を埋設できないため、深度方向に連続的なモニタリングには適さない。深度方向に連続的なデータ取得が可能な分布式光ファイバーセンシング技術を利用すれば、連続的なひずみ測定が可能である。本講演では室内及び現場測定の実験結果を報告し、地下利用・資源開発・防災などの分野にも活用できる光ファイバーセンシング技術を用いた地層変形モニタリング手法を紹介する。
