[1201]Current status and issues of phytoremediation of heavy metal-polluted water and soils
○榊原正幸1(1.愛媛大学)
司会:駒井武(東北大学)
世界では,過去20年間の経済,産業基盤および人口の大きな伸張とともに,過剰開発による重金属による環境汚染が顕在化しつつある。このような環境汚染に対して,ファイトレメディエーション技術はコストおよび周辺への二次的環境負荷の点で,極めて有効である。重金属のファイトレメディエーションは,植物を用いて有害重金属を環境媒体から除去し,リスク低減する技術であり,その機能ファイトエクストラクションと呼ばれている。
しかし,我が国では,これまで鉱山関連汚染や土木建設に伴われる汚染で,ファイトレメディエーション技術は活用された事例は極めて少ない。これは,ファイトレメディエーション技術に関連する研究は,植物生理学的研究が多く,現場へのアダプティブな研究事例が少ないためである。
本発表では,カヤツリグサ科ハリイ属マツバイおよびチャボイの重金属吸収能力を解明し,それによる重金属汚染のファイトレメディエーションの実験データから実用化への展開まで解説し,新たに対応すべき課題について議論する。
しかし,我が国では,これまで鉱山関連汚染や土木建設に伴われる汚染で,ファイトレメディエーション技術は活用された事例は極めて少ない。これは,ファイトレメディエーション技術に関連する研究は,植物生理学的研究が多く,現場へのアダプティブな研究事例が少ないためである。
本発表では,カヤツリグサ科ハリイ属マツバイおよびチャボイの重金属吸収能力を解明し,それによる重金属汚染のファイトレメディエーションの実験データから実用化への展開まで解説し,新たに対応すべき課題について議論する。
