[1407]Sedimentological and sedimentary petrological progress and analysis - Cretaceous samples from southeastern Kushiro area -.
鮎沢潤1,○陳友晴2, 松本裕之3, 内田景己3(1.福岡大学, 2.京都大学, 3.釧路コールマイン株式会社)
司会:福井勝則(東京大学)
釧路コールマインの鉱区および周辺に分布するメタン胚胎白亜系を対象とする,資源・素材学会岩層ガス採掘小委員会の活動のうち,堆積学・堆積岩石学的な知見と検討結果を述べる。
2014年度までに坑内で実施したボーリングのコア試料は細粒砂岩,細粒ないし微粒砂岩泥岩互層が優勢なタービダイトからなるが,稀に細礫岩や凝灰質泥岩も伴う。岩石薄片の偏光顕微鏡観察およびメチルメタアクリレートを用いた蛍光観察法による岩石薄片観察,全岩の炭素含有率,砂岩を貫く自生方解石脈に含まれる流体包有物の均質化温度,石炭化植物片のビトリニット反射率(玉村修司博士の教示による)を総合すると,当該層は石油生成の初期段階に達している。
釧路-根室地域に分布する白亜系根室層群の層序(君波,1978)と対比すべく,釧路東方地域の地表踏査,比較岩石試料の収集と分析を実施した。現時点で明確な層準の特定には至っていないものの,地表のタービダイト岩相や続成指標鉱物(例えばローモンタイト)の産出に照らせば,ボーリングコア試料との間で顕著な差異は認められない。
2014年度までに坑内で実施したボーリングのコア試料は細粒砂岩,細粒ないし微粒砂岩泥岩互層が優勢なタービダイトからなるが,稀に細礫岩や凝灰質泥岩も伴う。岩石薄片の偏光顕微鏡観察およびメチルメタアクリレートを用いた蛍光観察法による岩石薄片観察,全岩の炭素含有率,砂岩を貫く自生方解石脈に含まれる流体包有物の均質化温度,石炭化植物片のビトリニット反射率(玉村修司博士の教示による)を総合すると,当該層は石油生成の初期段階に達している。
釧路-根室地域に分布する白亜系根室層群の層序(君波,1978)と対比すべく,釧路東方地域の地表踏査,比較岩石試料の収集と分析を実施した。現時点で明確な層準の特定には至っていないものの,地表のタービダイト岩相や続成指標鉱物(例えばローモンタイト)の産出に照らせば,ボーリングコア試料との間で顕著な差異は認められない。
