MMIJ 2015,Matsuyama

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Sep 8 - Sep 10, 2015Ehime University
MMIJ Annual Meeting
MMIJ 2015,Matsuyama

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Sep 8 - Sep 10, 2015Ehime University

[1412]Current Challenges and Future Prospects of Subsurface Cultivation and Gasification Development

荒牧憲隆1, 玉村修司1, A.K.M. Badrul Alam1, 金子勝比古1(1.公益財団法人北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所)
司会:松本裕之(釧路コールマイン)
地下環境圏でのメタンの生成起源には,微生物生成起源,熱分解起源,無機物起源によるものがある。この中で微生物起源のメタンガス(以下,バイオメタンと呼称)は,地層中において,メタン生成微生物が代謝の過程でメタンを生成する。その微生物が活動する地層中の根源岩には,その基質となる根源物質,すなわち難分解性ではあるが有機物を含有している。地下環境圏では,これを化学的な作用や微生物によりメタン生成微生物に必要な基質となる低分子の有機酸に分解され,この有機酸をもとにメタンが生成されていると考えることができる。筆者らの所属する幌延地圏環境研究所では,北海道の幌延に建設中の日本原子力研究開発機構幌延深地層センターや天北炭田を活用して比較的早い段階からこれらの研究テーマに着手してきた。具体的には,天北炭田の褐炭層や珪藻岩層等に含まれる未利用有機物を化学的および微生物代謝作用によりバイオメタンに変換する方法の開発を念頭に置いている。そこで,本論文では,北海道北部に分布する珪藻質泥岩や石炭層を対象に,将来に向けたバイオメタン鉱床造成/生産法技術(SCG法)に関する現状と展望について示す。