MMIJ Annual Meeting 2016

MMIJ Annual Meeting 2016

Mar 28 - Mar 30, 2016The University of Tokyo
MMIJ Annual Meeting
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Mar 28 - Mar 30, 2016The University of Tokyo

[1207]Preliminary report of chemical and physical analysis of rock-water samples at hydrothermal active areas off Okinawa, Japan

後藤忠徳1, 小林雄樹1, 柏谷公希1, 小池克明1, 笠谷貴史2, 町山栄章2, 林為人2(1.京都大学大学院工学研究科, 2.海洋研究開発機構)
海底熱水鉱床の探査・開発を進める上において、間隙水の化学特性の空間分布特性や岩石の物理的特性を把握することは鉱床の成因を探る鍵となるとかんがえられる。本研究ではそのケースタディとして、沖縄トラフ伊平屋地域において取得された間隙水・岩石サンプルの化学的・物理学的な解析を実施した。まず沖縄トラフ伊平屋海底熱水地域内の3地点において実施された計15本の海底掘削データのうち、間隙水のイオン濃度とpHデータに対して地球統計学を適用し、その空間モデリングを試みた。その結果、海底下の浅部と深部において間隙水の化学成分に明瞭な違いがあること、海底下30~40m付近には熱水の側方移動に伴うと思われる濃度異常が顕著であることが明らかとなった。また岩石サンプルの物性測定(比抵抗・地震波速度・自然残留磁化、密度、間隙率)などを室内にて測定した結果、鉱床から採取されたと思われる岩石サンプルには、高密度・低磁化・低比抵抗という特徴が認められた。これらの測定結果の序報を行うとともに、今後の化学・物理学的特性の把握のロードマップを示す。