MMIJ Annual Meeting 2016

MMIJ Annual Meeting 2016

Mar 28 - Mar 30, 2016The University of Tokyo
MMIJ Annual Meeting
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Mar 28 - Mar 30, 2016The University of Tokyo

[1309]Demonstration test for on-site treatment of heavy metal contaminated soil by the gravel trench system.

大石徹1, 飯島隆久2(1.日鉄住金環境株式会社, 2.新ロックエース鉱産株式会社)
司会:沖部奈緒子(九州大学)
汚染土壌からの浸出水の処理方法としては、従来浸出水を集水し、廃水処理施設を別途設置して処理薬剤を添加して凝集沈殿法等により処理する技術が適用されてきた。この技術は、反応槽、沈降分離設備、脱水設備、動力源の電力や人員による管理を必要とするため、設備投資やランニングコストがかさむ欠点があり、またスライム状の処理殿物の処分コストや廃棄場所も問題となっていた。

本研究では、従来の技術に含まれる上記の欠点の解消を目的に、①重金属の浄化性能が高く、②反応時に重金属類と共沈するとともに、③吸着材そのものが繊維状で透水性が高いため、④スライムの発生を防止する効果が期待できるロックウール系重金属吸着材を暗渠管の周囲に暗渠疎水材として施工することによって、暗渠管内に流れ込む汚染土壌からの浸出水を汚染土壌付近で浄化できるパッシブ浄化タイプの環境に優しい水処理システムの開発を目指している。

これらの課題について要素基礎実験と実証実験を実施し、有用な成果が得られたのでここに報告する。