[1316]The adsorption of radionuclide surrogate by using cationic surfactant modified clay
○井上聡大1, 羅武輝1, 平島剛1, 笹木圭子1(1.九州大学)
司会:晴山渉(岩手大学)
本研究では、モンモリロナイト(Mt: Montmorillonite)を陽イオン性界面活性剤で修飾した有機修飾Mtを吸着剤とし、放射性核種99mTcO4-, 90Sr2+が共存する系における各イオンの吸着挙動を明らかにした。ただし、99mTcO4-は入手および定量が困難であるため、pH-Ehダイアグラムが類似しているReO4-を代替物質とした。筆者らは、これまでにClO4-に対する吸着剤としてHexadecylpyridinium chloride(HDPy)で修飾した有機修飾Mtの有効性を明らかにした。このアイデアを発展させ、HDPyによるMtの修飾割合を調節することでMt表面の負電荷サイトも利用し、陰・陽イオンの両者に効果的な吸着剤の開発を目指した。また、HDPyの取り込み量の増加とともにReO4-吸着量は増大し、一方でSr2+吸着量は減少傾向を示した。本実験において、ReO4-, Sr2+がそれぞれ単独で存在する単独系と両者が共存する混合系を考え、それぞれについて初期濃度の与える影響を調べることによって吸着メカニズムの解明を試みた。
