MMIJ Annual Meeting 2016

MMIJ Annual Meeting 2016

Mar 28 - Mar 30, 2016The University of Tokyo
MMIJ Annual Meeting
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Mar 28 - Mar 30, 2016The University of Tokyo

[1408]Multiple Risk Factors Inherent in the International Nickel Supply Chain

佐々木翔1, 松八重一代1, 中島謙一2, 長坂徹也1(1.東北大学工学研究科, 2.国立研究開発法人 国立環境研究所)
司会:安達毅(秋田大学)
ニッケルの用途は多岐にわたり、新興国の経済成長や先進国の技術革新に伴い、その需要は毎年増加傾向にある。一方、ニッケルのサプライチェーンの背後には、鉱石輸出禁止等の貿易政策、鉱山や製錬所におけるストライキや事故による操業停止など、資源の供給制約や供給障害の直接的または間接的な原因となり得る様々なリスク要因が内在しており、リスク要因を踏まえた戦略的な資源管理が重要視されている。しかしながら、これらのリスク要因は、多種多様かつ国際サプライチェーンと複雑に結びついた不明瞭な構造を有するため、リスク要因を踏まえた戦略的な資源管理のためには、リスク要因の広範かつ俯瞰的な把握および体系的な整理、更には、物質フロー・サプライチェーン情報と接続した解析手法の確立が求められる。そこで本研究では、鉱物資源のサプライチェーンに内在する多様なリスク要因を対象として、(1)サプライチェーンに内在する多様なリスク要因をより広範かつ俯瞰的にとらえるための枠組み設計、更には、(2)ニッケルを事例とした事例収集及び、鉱山・製錬所の所在情報と要因別リスク情報の地理情報システム(GIS)への実装を行った。