MMIJ 2016,Morioka

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Sep 13 - Sep 15, 2016Iwate University
MMIJ Annual Meeting
MMIJ 2016,Morioka

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Sep 13 - Sep 15, 2016Iwate University

[1113]Analysis on the Final Slope Behaviors by Rainfall and Consideration on the Effects of Stabilizing Measures

小澤教良1, 青山秀夫1, 近藤めぐみ2, 中谷剣2(1.三菱マテリアル株式会社, 2.菱光石灰工業株式会社)
司会: 金子勝比古(幌延地圏環境研究所)
残壁の変形には複数の要因が存在し、複合して全体の変位量として現れると考えられる。例えば降雨時は降雨量に伴い一時的に変位が増加する傾向がみられる。一方で降雨がない時期でも変位量が徐々に増加する傾向がみられる。これは降雨量に直接的に影響する変位(Ⅱ型)とそうでない変位(Ⅰ型)が存在することを示唆する。このように変位を要因別に分解することで、対策工事の優先度が判断でき、より効果的な工法を検討することができる。本研究では残壁内部に設置した亀裂変位計のデータを使用し、変位量と降雨量の有意性を重回帰分析を用いて評価した。要因となるパラメータを検討し、解析値と実績値との優位性を解析した。その結果、Ⅱ型変位でも降雨強度や時間といった異なる要因が存在することがわかり、より変位を細分化している。

その後、考察をもとづいた対策工事を実施し、対策前後で解析値を比較し、効果を統計的に検証している。