[1206]The Operational Improvements and Countermeasures for Rotary Kiln
○木村徹嗣, 箱田竜一(大平洋金属株式会社)
司会: 高井義成(DOWAメタルマイン)
大平洋金属(株)で製造しているフェロニッケルの主原料は、フィリピン、ニューカレドニアなどで採鉱されるニッケル酸化鉱石であり、このほかに還元材として石炭、成分調整用の副原料としてドロマイトなどを使用している。これらの原料は、適正な配合比率となるように調合し、ロータリードライヤーなどで乾燥した後、煆焼工程へ送られる。煆焼工程では、原料配合・乾燥工程から送られてきた原料をロータリーキルン(回転窯)の中で1000℃程度まで加熱することで、ニッケル酸化鉱石中に含まれる水分を完全に除去し、かつ溶融還元工程で使用する電力を削減している。 本報告では、大平洋金属(株)の製造工程の概要、煆焼における基本的事項、キルン内温度分布の適正化や熱交換率向上のための創意工夫、実操業時に発生する問題点と対処などに関する報告を行う。
