MMIJ 2016,Morioka

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Sep 13 - Sep 15, 2016Iwate University
MMIJ Annual Meeting
MMIJ 2016,Morioka

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Sep 13 - Sep 15, 2016Iwate University

[1402]Behavior of halogen oxides generated by groundwater treatment at the huge illegal disposal site

颯田尚哉, 立石貴浩(岩手大学)
司会: 駒井武(東北大学)
北東北の青森・岩手県境にある産業廃棄物不法投棄現場(平成11年12月に発覚)は、青森県側(西側:11 ha)と岩手県(東側:16 ha)に及ぶ計27 haの広さを持ち日本最大規模である。多種・多様な廃棄物が複雑に投棄され、廃棄物の種類、量、投棄形態などが両県で大きく異なることから、原状回復の対策や方法は、両県がそれぞれの状況に応じて実施している。
廃棄物の撤去は、両県共に平成25年度末までに完了し、青森県側の廃棄物撤去量は115万t、岩手県側は36万tとなり、総量151万tであった。岩手県側では、揮発性有機化合物(VOCs)による土壌地下水汚染が深刻な地区が多数あり、N地区の地下水・土壌汚染対策工事は、平成20年度から現在まで継続している。平成21年11月に水質環境基準に1,4-ジオキサンが追加され、場内地下水から基準を超えて検出されたことから、汚水処理に促進酸化処理も加えられている。
 岩手県側では、廃棄物に由来するハロゲン化物が地下水中に高濃度で含有していることから、促進酸化処理にともなってハロゲン酸化物の副生成が避けられない状況となっており、その生成状況や環境中における挙動について報告する。