MMIJ Annual Meeting 2017

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Mar 27 - Mar 29, 2017Chiba Institute of Technology
MMIJ Annual Meeting
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Mar 27 - Mar 29, 2017Chiba Institute of Technology

[1415-23-06]Seismic velocity structure monitoring using ambient noise records observed by seismic array system installed in seafloor boreholes in the Nankai Trough

Toshinori Kimura1,2, Hitoshi Mikada2, Eiichiro Araki1(1. Japan Agency for Marine-earth Science and Technology, 2. Kyoto University)
司会: 濱中晃弘(九州大学)

Keywords:

Nankai Trough,Seismic array system,Velocity structure monitoring,Ambient noise

南海トラフ熊野灘では,繰り返し発生する海溝型巨大地震発生メカニズムの解明を主目的として同一の地震計システムを2点の海底下掘削孔内に設置し,海底ケーブルネットワークを用いたリアルタイム観測を実施している。1点の観測点については,孔内および海底に地震計を設置し,鉛直地震計アレイでの観測を継続している。設置された地震計で観測された連続データには,海洋波浪起源の脈動を主エネルギーとした常時微動記録が多く含まれるが,本研究では,これらの地震計で同時に観測された常時微動記録の相関処理,および位相差を算出することで,海底下速度構造およびその時間変化を得ることを目指したデータ処理を行った。観測開始後6ヶ月程度の連続常時微動記録から得られた速度構造および時間変化は,既往研究で得られた海底下速度構造,および同一孔内で観測された間隙水圧の時間変化と対応が認められた。今後は,より長時間の連続常時微動記録を用いたデータ処理を実施し,歪・応力場変化の議論につなげることを予定している。また,同手法は,石油・天然ガス貯留層の長期モニタリング等,資源分野への適用も期待されると考えている。