The 84th Annual Meeting of the Entomological Society of Japan・The 68th AEZ annual meeting

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Mar 28 - Mar 31, 2024Sendai International Center
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Mar 28 - Mar 31, 2024Sendai International Center

[A-10]ネギハモグリバエ幼虫のバイオタイプ間における薬剤殺虫効果の差

◯Yusuke Nakajima1, Susumu Tokumaru1(1. Kyoto Pref. Agr. Tech. Cent.)
ネギハモグリバエバイオタイプBは,2016年に京都府内のネギで初めて発生が確認され,これまでに東北から九州地域までの広い範囲で発生が確認されている.これまでに演者らは,バイオタイプBに対する薬剤殺虫効果について報告したが,バイオタイプAに対する薬剤殺虫効果は,2002年(徳丸・岡留, 2004)に調べられたのみである.そこで, 2022年に京都府内のネギほ場から採集したバイオタイプAの2齢幼虫に対する薬剤殺虫効果について,ネギ葉浸漬法(徳丸・岡留, 2004)により調べた.その結果,70%以上の補正死虫率を示した殺虫剤は,シアントラニリプロール水和剤のみであり,50から69%の補正死虫率を示した剤は,フルキサメタミド乳剤であった.シアントラリニプロール水和剤は,バイオタイプBの2齢幼虫に対しても高い殺虫効果を示した(中島・德丸, 2022)ことから,本剤は両バイオタイプに対して有効な殺虫剤であると考えられた.また,2002年に採集されたバイオタイプAの2齢幼虫に対する殺虫効果(徳丸・岡留, 2004)と比べると今回のバイオタイプAに対する殺虫効果は全体的に低かった.