[2B10]高温水中における3 dpa中性子照射ステンレス鋼の粒界酸化
*福村 卓也1、福谷 耕司1、藤井 克彦1、三浦 照光1、橘内 裕寿2(1.原子力安全システム研究所、2.日本核燃料開発)
キーワード:
照射誘起応力腐食割れ、粒界酸化、316ステンレス鋼、腐食、加圧水型原子炉
照射による腐食挙動の変化はIASCCに関係していると考えられることから,IASCCメカニズム解明には,照射材の酸化挙動の把握が重要になる。前報では実機PWRで照射された316ステンレス鋼製フラックスシンブルチューブに定荷重を負荷したまま,温度320℃のPWR一次冷却材模擬環境中で1149時間の腐食試験を行い,73 dpa照射材で粒界酸化が確認されるなどの知見を報告した。本研究では同時に腐食試験した3 dpa照射材の粒界酸化状況を詳細に調べ,粒界酸化長さや粒界組成変化に対する照射量や応力の影響について調べた。
