[2A23]V添加溶融ホウケイ酸ガラス中の模擬廃棄物Mo及びZr周りの局所的な構造
*椎名 慶1、田治見 祐里1、内山 孝文1、柿原 敏明2、川島 英典2、松浦 治明1(1. 東京都市大学、2. 株式会社IHI)
キーワード:
ホウケイ酸ガラス、バナジウム、イエローフェーズ、広域X線吸収微細構造
ガラス固化体中に晶出しがちなイエローフェーズ(YP)の発生を抑制するV添加ホウケイ酸ガラスの最適な組成を探索する目的で、Si/B比及びアルカリ比を変化させガラスの温度による構造の変化をEXAFS解析により調査した。Mo及びZrはホウケイ酸ガラスに溶けにくくMoはYPを形成する主成分となる。これら2つの原子周りの局所的な構造を評価した。その結果、Si/B比3.0のガラスはSi/B比2.0のガラスと比較して構造の温度依存性が小さく、アルカリ比0.27のガラスはアルカリ比0.23のガラスと比較して構造の温度依存性が小さいことが確認できた。
