2017年春の年会

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2017年3月27日〜3月29日東海大学湘南キャンパス
日本原子力学会
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[1A02]福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウムの大気拡散解析における沈着量の水平解像度依存性

*古野 朗子1、永井 晴康1(1. 原子力機構)

キーワード:

WSPEEDI、長距離拡散、137Cs

福島第一原子力発電所事故で放出された137Csの大気拡散解析に関して、狭域と広域の大気拡散解析による放出量の推定値が大きく異なるという問題がある。この原因として、水平分解能が異なる大気拡散解析における沈着量の相違に着目し、水平分解能9、27、54、81㎞の4種類の拡散解析を実施し、沈着量の水平分解能依存性を調べた。乾性沈着については、水平分解能が粗くなるほど水平・鉛直拡散が遅くなり、地上付近の高濃度が長時間維持されることで沈着量が増加する傾向が示された。湿性沈着については、降水分布の再現性が影響するため、乾性沈着のような単純な傾向は見られなかった。