2017年春の年会

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2017年3月27日〜3月29日東海大学湘南キャンパス
日本原子力学会
2017年春の年会

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2017年3月27日〜3月29日東海大学湘南キャンパス

[1A08]地域防災計画へのレベル3PRAの知見の適用に関する研究

*中村 翔1、牟田 仁1、村松 健1(1. 東京都市大学大学院)

キーワード:

レベル3PRA、地域防災計画

原子力関連施設の事故シナリオは非常に広範であり、現在の地域防災計画ですべての事故シナリオをカバーすることは難しいと考えられる。そこで、地震時に発生頻度の高い事故シーケンスから放出時間で分類した事故パターン毎 に選定し、実際の住民への影響を様々な気象条件下で評価するレベル3PRAを用いることで、地域防災計画に役立つ知見が得られると思われる。

本研究では、ABWRプラントを対象として、レベル3PRAによる公衆の被ばく線量評価から、地域防災計画の有効性を向上させる、反映すべき知見を抽出することを試みた。

具体的には、FPの放出時刻の観点から、早期大規模放出、早期段階放出、後期大規模放出、後期段階放出の4パターンを対象とした被ばく線量評価を行い、解析により得られた情報から、不必要な被ばくを抑える、より有効な防護対策の組合せと実施タイミング等を検討し、地域防災計画の有効性を向上させる知見をまとめた。