2017年春の年会

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2017年3月27日〜3月29日東海大学湘南キャンパス
日本原子力学会
2017年春の年会

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2017年3月27日〜3月29日東海大学湘南キャンパス

[1B02]水中伝播アコースティックエミッション法による材料損傷モニタリング技術に関する研究

*野澤 貴史1、谷川 博康1(1. 量研機構)

キーワード:

アコースティックエミッション、損傷評価、非破壊検査

原子力用SiC/SiC複合材料は核融合原型炉の先進ブランケット材料の一つとして期待されている。しかしながら複合材料は擬延性をその破壊の最大の特徴とし、特に永久的な損傷の蓄積が破壊の初期段階から認められることから、損傷蓄積過程の把握が機器の健全性診断と寿命予測において重要となる。これまでアコースティックエミッション(AE)法により、複合材料の損傷挙動を明らかにしてきたが、そのき裂源の特定は、材料中を伝播する弾性波の異方性のため、必ずしも精度は良くない。本研究は、損傷時に複合材料から発せられるAEの液中伝播挙動に着目し、材料の異方性によらない高精度な位置標定手法の確立を第一の目標とした。具体的には、水中で行った強度試験時に得られる信号の時間応答による位置標定とAE信号と破損挙動の関連付けについて評価した結果を議論する。