2018年秋の大会

2018年秋の大会

2018年9月5日〜9月7日岡山大学
日本原子力学会
2018年秋の大会

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2018年9月5日〜9月7日岡山大学

[1A03]炉内中性子誘導即発ガンマ線による核計装システムの基礎検討

*岡田 耕一1、田所 孝広1、伏見 篤1、関本 俊2、大槻 勤2(1. 日立研開、2. 京大複合研)

キーワード:

核計装、中性子、即発ガンマ線

原子炉では核計装用検出器として核分裂電離箱(FC)を用いている。これはFCが他の中性子検出器とは異なり高線量率環境でも,中性子を計測できるためである。しかしながらFCであっても定格運転では中性子をガンマ線から独立して計測することができない。また,核分裂物質が中性子照射によって減少し,中性子感度は低下する。このためFCは電流値に占める中性子成分の割合が有意に大きい範囲で運用されている。

このような状況を踏まえ、高線量率環境で中性子の変動のみを監視可能な核計装システムを検討した。局所出力領域モニタ代替として,核計装管内に金属を配置し,炉外に設置したガンマ線検出器で即発ガンマ線を監視する方法を考案し,中性子照射試験を実施した。

試験では金属に中性子を照射し,高エネルギ即発ガンマ線を計測した。4種類以上の金属を即発ガンマ線により分離計測可能なことを確認し,多点の中性子計測が可能な見通しを得た。