[1A09]In-situ 放射光光電子分光法によるCsとステンレス鋼との化学吸着挙動解明
小畠 雅明1、吉越 章隆1、*吉井 賢資1、青柳 佑海人2、池田 直2、矢板 毅1、中島 邦久1、鈴木 恵理子1、逢坂 正彦1(1. 原子力機構、2. 岡山大)
キーワード:
シビアアクシデント、セシウム吸着、放射光、光電子分光
福島第一原発事故における炉内の状況を把握するため、炉材料であるステンレス鋼に対する放射光光電子分光測定を行った。
大型放射光施設SPring-8のBL23SUにおいて、超高真空内で金属セシウム(Cs)をステンレス鋼表面に蒸着し、酸素雰囲気などの条件下で加熱しながら電子状態測定を行ったところ、数百度以上付近からでCsがステンレス鋼と界面反応を起こし、さらに高温(800℃近傍)で一部が蒸発することなどが分かった。二次イオン質量分析法も併用したところ、ステンレス鋼中のシリコン濃度によりCs吸着層の深さ方向の濃度分布などが異なることも分かった。
大型放射光施設SPring-8のBL23SUにおいて、超高真空内で金属セシウム(Cs)をステンレス鋼表面に蒸着し、酸素雰囲気などの条件下で加熱しながら電子状態測定を行ったところ、数百度以上付近からでCsがステンレス鋼と界面反応を起こし、さらに高温(800℃近傍)で一部が蒸発することなどが分かった。二次イオン質量分析法も併用したところ、ステンレス鋼中のシリコン濃度によりCs吸着層の深さ方向の濃度分布などが異なることも分かった。
